most surprisingの例
まずは再生ボタンで音声を聞いてみてください。ロンドンの街頭インタビューで、「イギリスに来て一番驚いたことは?」と質問する場面です。文の前半の most surprising の2語が、どう聞こえるかに注意して再生してみてください。
綴りの上では、「モスト・サプライジング」と言っています。
しかし実際に鳴っている音は、こうです。
most surprising =モーサプラーイズィン
「ト」が消えています。ここで起きていることを、順番に分解します。
- most の語尾の /t/ が消える(脱落) — /t/ は、次の「surprising」の /s/ の直前という言いにくい位置にあるため、発音されずに脱落します。「モスト」ではなく「モース」。
- 語尾の -ing も「グ」と鳴らない — surprising の語尾は「イング」ではなく「ィン」程度にしか聞こえません。
- 単語の境界が消える — その結果、切れ目のない「モーサプラーイズィン」がひとかたまりで通り過ぎます。
most surprising
→most surprising
→モーサプラーイズィン
綴りの上に確かにある文字が、音としては存在しない——これが「消える(脱落)」です。/t/ や /d/ は、文末や次の子音の直前でよく消えます。
「モーサプラーイズィン」という音の形を知ったうえで、もう一度カードを再生してみてください。カード内の most surprising をタップすると、その単語の位置から再生されます。
habit formationの例
まずは再生ボタンで音声を聞いてみてください。脳神経外科医へのインタビューで、「勝者になる、何かを達成するには、練習・習慣形成・毎日続けることが必要だ」と語る場面です。中ほどの habit formation の2語が、どう聞こえるかに注意して再生してみてください。
綴りの上では、「ハビット・フォーメーション」と言っています。
しかし実際に鳴っている音は、こうです。
habit formation =ハビッフォーメーション
ここで起きていることを、順番に分解します。
- habit の語尾の /t/ がほとんど鳴らない(脱落) — 次の「formation」の /f/ の直前という位置のため、/t/ は口の形だけ作られて音はほぼ出ません。「ハビット」ではなく「ハビッ」。
- 単語の境界が消える — 途切れずそのまま「formation」につながり、「ハビッフォーメーション」という1語のようなかたまりになります。
habit formation
→habit formation
→ハビッフォーメーション
2語ともよく知っている単語の組み合わせでも、境界が消えると「1語の知らない単語」に聞こえる——脱落が聞き取りを難しくする理由はここにあります。
「ハビッフォーメーション」という音の形を知ったうえで、もう一度カードを再生してみてください。カード内の habit formation をタップすると、その単語の位置から再生されます。
カードの音声・静止画は、クリエイティブ・コモンズ(CC BY)ライセンスで公開されている動画からの引用です。各カードにチャンネル名を明記し、元動画の該当場面へリンクしています。